今一旅の 逢うコトもカナ

いつか読み返して笑う、その日のために・・・

オワルセカイ

 今朝、日の出前に起きて、外を見た人は何人いたのだろうか。
 私の地元だけかもしれないけれど、見た人は『信じられない・・・』と云っただろう。
 私も家をでて、最初に云った言葉は『・・・どこ?ここ。』


 そう、それは自分の眼が壊れないと覗けない世界。
 ただ一色に・・・セピアに埋め尽くされた世界。
 セピアの濃淡だけで表現された世界。


 もしこの世界の住人にならなければならないのなら、私はきっと気が狂うだろう。
 それほどまでに強烈だった、単色の世界。


 その世界を覗くのは、写真の中だけで十分。
 決し行ってはいけない・・・そんな禁断の世界。


 けれどもう一度、見てみたいと思うのは・・・何故なんだろうか?