飲み物はいかが?
やっと読み終わった黒いカクテル (創元推理文庫)、パニックの手 (創元推理文庫)と比べると・・・私はこっちのほうが好きです。
日本では原書を2冊に分けて出版したらしいのですが・・・
収録されていた作品の中で一番ありそうで怖かったのが『くたびれた天使』。ここまで使い分けられてしまうと・・・ (>_<)
考えつきもしなかった事を、いとも簡単に表現してくれたのが『砂漠の車輪、ブランコの月』。考えが固まってしまうと・・・いけませんね^^;
「ジョナサン・キャロルって、どんな作家?」と云う方にオススメなのが『卒業生』と『いっときの喝』。私の中でキャロルの作風は、こんな感じ。
そして表題作の『黒いカクテル』。最後の最後でわかってはいたつもりだけど、気づきたくなかったことに直面させる・・・そういうことが本当に上手な作家さんです。
短いお話は、文庫本でほんの10ページ。不思議な世界へと誘ってくれます。
読書は苦手って方も、これならいかが?