今一旅の 逢うコトもカナ

いつか読み返して笑う、その日のために・・・

見上げた先・・・

『に』

 お使いに出た時に、空を見上げた。
 いつの間にか、空と雲の色が変わっていた。
 久しぶりに見る、私の知ってる夏の空になっていた。


 いつからだろう、こんなに簡単なことに気付くのが遅くなったのは。
 季節は巡り、また夏はやってくる・・・


 そのとき私は、気付くことができるだろうか・・・
 やってきた夏の空と雲に、今日よりも早く・・・